
「お気に入りの香水、朝つけたのに夕方にはもう香らない…」そんな経験、ありませんか?せっかくお洒落しても、香りが消えてしまっては気分も半減。でも大丈夫!実は、乳液を仕込むだけで、香水の香りを劇的に長持ちさせる裏ワザがあるんです。
この記事では、香りオタクの現役美容ライターが、香水の香りを一日中キープするための秘密を徹底解説。香りのプロも推奨するテクニックで、あなたの香りをさらに魅力的に演出しましょう。
この記事を読めば
- 香水がすぐに消えてしまう原因がわかる
- 乳液を使った香りの持続テクニックをマスターできる
- 香水の種類やシーンに合わせた乳液の選び方がわかる
- 香りのプロが教える香りの重ね付け術を知れる
1. 香水がすぐに消えるのはなぜ?香りのメカニズムを解説

香水は、アルコールの中に香料が溶け込んでいるもの。肌につけるとアルコールが蒸発し、香料が空気中に漂うことで香りが広がります。しかし、乾燥した肌は香りの大敵。
乾燥した肌は、香料を吸着する水分や油分が不足しているため、香りがすぐに蒸発してしまいます。まるで砂漠に水を撒くように、あっという間に香りが消えてしまうのです。
2. なぜ乳液を仕込むと香りが長持ちする?【科学的根拠】
香水の前に乳液を塗ると、肌に水分と油分の膜ができます。この膜が、香料の蒸発を緩やかにし、香りが長持ちする秘訣となるのです。
エビデンスに基づいた理由
- 保湿された肌は香りを長く保持できる: 『Poucher’s Perfumes, Cosmetics and Soaps』(Hilda Butler著, 第10版, 2004年, Kluwer Academic Publishers)にも記載されているように、保湿された肌は香料を吸着しやすく、香りの持続性が向上します。
- 香りのプロも推奨: Jo Malone Londonの公式フレグランスガイドでも、無香料の乳液を使うことで香水の香りが安定し、長持ちすると推奨されています。
3. 香りの変化を楽しむ|トップ・ミドル・ラストノートとは?

香水は、時間とともに香りが変化する芸術作品。その変化は、トップノート、ミドルノート、ラストノートと呼ばれる3つの層で表現されます。
- トップノート(つけてから5〜15分)
最初に香る、香水の第一印象を決める香り。シトラス、ミント、グリーン系など、爽やかで揮発性の高い香りが中心です。 - ミドルノート(30分〜2時間)
香水の“本体”とも言える、香りの中心となる香り。ローズ、ジャスミン、ラベンダーなどのフローラル系が代表的で、肌との相性によって印象が変わります。 - ラストノート(2時間後〜数時間)
香水の残り香で、深みと余韻を与える香り。ムスク、アンバー、ウッディ、バニラなどが用いられ、香りの持続性を左右します。
乳液を仕込むことで、このラストノートの“余韻”をより長く、深く楽しむことが可能◎
4. 香りを長時間キープ|乳液仕込みの3ステップ

- 無香料乳液を塗る
香水をつけたい場所(手首、首元、デコルテなど)に、無香料の乳液を優しくなじませます。 - 軽く乾かす
乳液が肌に浸透するのを待ち、表面がしっとりとした状態になるまで軽く乾かします。 - 香水を1〜2プッシュ: 乳液を塗った上から、香水を1〜2プッシュします。
たったひと手間で、香水の香りがグンと長持ちし、一日中お気に入りの香りに包まれます。
5. 香りをさらに引き立てる!乳液選びの3つのポイント
乳液仕込みの効果を最大限に引き出すためには、乳液選びも重要です。
- 無香料を選ぶ
香水本来の香りを邪魔しないよう、必ず無香料の乳液を選びましょう。 - 油分と水分のバランス
香水の種類に合わせて、油分と水分のバランスが取れた乳液を選びましょう。- さっぱりとした香水:保湿力の高い、油分の多い乳液がおすすめ。
- 重めの香水:さっぱりとした、油分の少ない乳液がおすすめ。
- 肌質で選ぶ
自分の肌質に合った乳液を選ぶことで、香りの持続性だけでなく、肌への負担も軽減できます。
敏感肌向け3選 | 商品(Amazon) | テクスチャ 重・・・・軽 | 敏感肌 | 容量/価格 |
無印良品 | 乳液・敏感肌用しっとりタイプ | ★★★★☆ | ◯ | 400ml/980円 |
キュレル | ボディローション(乳液タイプ) | ★★★★☆ | ◎ | 220ml/1,650円 |
ミノン | アミノモイストチャージミルク | ★★☆☆☆ | ◯ | 100g/1,534円 |
6. 調香師も推奨|乳液を使った香りの重ね付け術

乳液仕込みは、香りの重ね付けにも応用できます。
- ベースに乳液を仕込む
香水をつけたい場所に、無香料の乳液を塗ります。 - 軽めの香りを重ねる
トップノートが爽やかな香水を、乳液の上に重ねます。 - 深みのある香りを重ねる
ラストノートが深みのある香水を、さらに重ねます。
乳液+重ね付けの上級テクニックで、香りが複雑に変化し、より奥行きのある香りを。
7. Q&A:乳液仕込み、よくある質問
- Q:乳液の代わりにオイルを使っても良いですか?
A:オイルでも代用可能ですが、香りの変化が出やすく、香水によっては分離してしまう可能性があるため、乳液の方が扱いやすいでしょう。 - Q:香水の種類によって効果は変わりますか?
A:香水の香料や濃度によって、効果は多少異なります。濃度が高い香水ほど、持続性が高くなる傾向があります。
ひと手間で、香りを自分のものに

香水の前に乳液を仕込むだけで、香りの持続力が劇的にアップし、一日中お気に入りの香りに包まれることができます。
香りは、あなたの個性を表現する大切な要素。乳液仕込みで香りをコントロールし、自分だけの香りを演出してみませんか?
ほんのひと手間で、香りを味方に。
【この記事で参考にした文献・情報源】
- Poucher’s Perfumes, Cosmetics and Soaps, Hilda Butler著, 第10版, 2004年, Kluwer Academic Publishers
- Jo Malone London 公式フレグランスガイド